2016
07.26

秘密倶楽部での調香Part2.

秘密倶楽部での調香

前回のあらすじ

秘密倶楽部での調香Part1.

Nさんの合図でカップルと共に、マンション内の別ルームへと誘導された私は、移動中『 少しのドキドキ 』をしていましたが、パーティに参加する前に思い描いていた、「すごく緊張している自分」とは全く違う自分の心情に、我ながら驚いていました。

そう。意外にも「冷静」な自分に。
おそらく、自分の目の前で起こりつつある、「セクシャルなシーン」の事よりも、「プロに徹したい。」という感情の方が強かったのでしょう。

別室に入ると、マダムと紳士が、立ったまま抱き合い始めたかと思いきや、抱き合ったのは一瞬。そして、紳士から私に指示がありました。「植田先生、彼女の匂いを嗅いでやって下さい。」

改めて部屋を見渡すと、趣味のよい落ち着いた印象のテーブル、優雅なデザインのソファー、そしてヴィクトリア調?のようなイスがありました。

皆さん、私が置かれたこの光景を想像してみて下さい。
別室に来るまでに、すご~~く、ディープなKISS を交わした紳士&淑女のカップル。そして主催者のNさんに、マンション内の別ルームへと誘導された私。目の前には、立ったまま抱き合っている二人。そして、「 彼女の匂いを嗅いでやって下さい」とのお告げ!

ちょっと無理があります。心理的に。自分が次の行動に移るには・・・・。
私としては、体臭を嗅ぐ体制が非常にポイントなのです。
カップルは自然に触れ合っておられるので、さほど意識はされないでしょうが、部屋の中につっ立っている私は、どういう体制で彼女に近づけば良いのでしょうか??(笑)

◆まぁ、文章にすると長い時間に感じますが、実は、これは一瞬の私の心情。すぐに解決されました。

紳士は、「植田先生、彼女の匂いを嗅いでやって下さい」と、告げた後、彼女の腰に手を回し、品の良いデザインのソファーへと誘導していました。そして、彼女にキスをしながら、ブラウスのボタンを外しています。ブラがちらっ、ちらっ”と見えている状態で、彼女は紳士にキスされている為、私とは目線が合わない状態です。

部屋に誘導してくれた、主催者のNさんが、壁際から私に目線で合図をしています。言葉で伝えられた訳ではありませんが、そこは、私も匂い&香りのプロ。以下1.2.の事柄を思いました。

1.マダムの恥ずかしさを軽減するため、紳士にキスされた状態のままで、徐々に興奮していく「彼女の匂いを嗅ぐ」のだな。と判断。実行に移せ!

2.紳士が、リビングでは植田さん”と私を呼んでいたのに、別室で、急に「先生」と呼び方を変えたのも、お医者さん~身体をさらしても安心。の連想で、女性をリラックスさせる為。

紳士の軽い前戯と愛撫が終わり、二人が一旦、体を離しました。そして、マダムが少し憂いを帯びた色気のある眼差しで、私に話しかけます。

マダム : 「先生、私の匂いのイメージは、掴めましたでしょうか?」
私 : 「はい。おおよそですが掴めています。和の花のように落ち着いたイメージです」

マダムは非常に満足された表情。
そして、先ほどの愛撫で少し乱れた様子の長い髪をかきあげ、微笑まれながら紳士と見つめ合った後、いたずっらっぽく私に告げられるのです。

「先生に、私の本当の匂いをこれから嗅いでいただくので、ステキな香りを作って下さいね。」と。

次回へ続く。

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